車中泊の失敗により寝不足感が否めませんが、天気は最高なので頑張って一切経山を登って「魔女の瞳」を目指しました。
前回の様子はコチラ
一切経山の山頂を目指して
今回の目的は一切経山の山頂から「魔女の瞳」という異名も持つ五色沼を見下ろすこと。ついでに蓬莱山の裏手にある鎌沼を周回して下る計画です。
酸ガ平まで登ってくると分岐があり、そこをまずは避難小屋がある方向に曲がっていきます。
この先が少し急峻なルート。ここが今日イチの頑張りどころなので、怪我しないように注意しながら進んでいきます。
ときどき立ち止まりながらも標準ペースで山頂に到着できました。
まだ福島盆地は雲海に覆われていますが、対照的に吾妻の山々はくっきりと遠くまで見通せます。
そして山頂を抜けていく涼しい風が火照った体を心地よく冷やしてくれました。
魔女の瞳を見下ろして朝ごはん(2回目)
まるでハートを上下に返したような形が特徴的な五色沼。「魔女の瞳」とも呼ばれている火口湖は深い瑠璃色の水をたたえていました。
2年前にも鎌沼周回コースを歩いたのですが、そのときは時間的にも体力的にも余裕がなくて一切経山には登れなかったのが心残りだったんです。
それをこうやって最高の天候下でリベンジできて感無量です。
さて登ってくる前に蕎麦を食べてきましたが、この絶景をおかずにおにぎりでエネルギーを補給しました。
風景写真を撮るのが僕の登山の主たる目的なのですが、もはやハードなピクニックとして山頂でご飯を食べることも目的に加えてもいいかもしれませんね。だって、うめーもん(笑)。
雲に追われて鎌沼へ
一切経山の山頂からの景色はいつまでも眺めたくなるものでしたが、みるみるうちに雲が増えてきましたので先に進みます。
次は鎌沼のほとりをぐるりと歩き、高山植物を探してみましょう。
鎌沼までやってくると北側から厚い雲が次々に流れてくるのが見えました。晴れ予報だったのに……。
もしかしたら雨男の僕がいるから天気が下り坂なのかもしれません。
どのみち鎌沼の付近は大量の羽虫が湧いていて、のんびりと立ち止まってカメラを構えるような状況ではありませんでした。
顔中の穴という穴に飛び込もうとする羽虫に苛まれながらも、数多くの可憐な植物たちを写真に収めることができました。
「いつか羽虫たちも愛せるようになるのかな?」そんなことを考えながら駐車場を目指して進んでいきます。
ついでに水林自然林へ
磐梯吾妻スカイラインを降りて東北自動車道で仙台へ戻る道中、水林自然林へ立ち寄りました。
ここでは林の中を清流が流れていく幻想的な風景の中を散策できます。
散策路の中で公園の職員さんとすれ違いました。
すると数日前にはクマが目撃されているし、ヘビがそこら中にいるから気をつけて欲しいと言われました。
これだけ水が豊かな森の中ですから、住んでいる動物もおおいことでしょう。
……ん?そこの落枝が動かなかった?
ヘビじゃん!
水を流そうとスローシャッターにしていたので、思いっきりブレちゃってますが、おそらくシマヘビさんでした。
きっと向こうは温かい砂利の上でお昼寝していたら急に人間が歩いてきたんで寝ぼけ眼でダッシュしたんだと思います。ごめんね、驚かせちゃったみたいです。
福島市街地からかなり近い距離にあって、すぐ真横は公園として綺麗に整備されているのですが、こんなに豊かな自然があるなんて思ってもいませんでした。
今回は深夜の天体観測から早朝の雲海、快晴の魔女の瞳に加えて木漏れ日の水林自然林と福島の自然を大満喫できた週末となりました。
次はどこの山に遊びに行こうかなぁ。
それじゃあ、また。
撮 影:2024年6月 in 一切経山、鎌沼、水林自然林(福島県福島市)
カメラ:SONY α7R IV, Apple iPhone13
レンズ:SONY FE 20-70mm F4 G