大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

魔女の瞳と鎌沼の高山植物そして水林自然林|【日帰り登山】吾妻小富士と一切経山 Ep.2

車中泊の失敗により寝不足感が否めませんが、天気は最高なので頑張って一切経山を登って「魔女の瞳」を目指しました。

前回の様子はコチラ

www.taishogoes.com


一切経山の山頂を目指して

ルート全体が綺麗に整備されており、僕みたいな入門者でも歩きやすいコースです

今回の目的は一切経山の山頂から「魔女の瞳」という異名も持つ五色沼を見下ろすこと。ついでに蓬莱山の裏手にある鎌沼を周回して下る計画です。

イワカガミが出迎えてくれました。可憐な花が綺麗です

まだ谷間には残雪が。こうした晩春の名残りを横目に登っていきます

ビジターセンターから一直線の登り区間を終え、酸ガ平付近の開けた場所までやってきました

酸ガ平まで登ってくると分岐があり、そこをまずは避難小屋がある方向に曲がっていきます。

この先が少し急峻なルート。ここが今日イチの頑張りどころなので、怪我しないように注意しながら進んでいきます。

だいぶ登ってきました。石で転ばないように慎重に足を運んでいきます

吾妻小富士の火口と雲海を見下ろせました。2時間前はあそこで写真を撮ってたんだよなぁ……

雪渓と鎌沼、そしてその奥には荒々しい磐梯山を望みます

ときどき立ち止まりながらも標準ペースで山頂に到着できました。

まだ福島盆地は雲海に覆われていますが、対照的に吾妻の山々はくっきりと遠くまで見通せます。

そして山頂を抜けていく涼しい風が火照った体を心地よく冷やしてくれました。

一切経山に登頂!少し雲が増えてきた気がしますが、まだまだいい天気。涼しい風が気持ちよかったです

魔女の瞳を見下ろして朝ごはん(2回目)

これを見たくて登ってきました。遠くは山形県の米沢まで見通せる絶景です

まるでハートを上下に返したような形が特徴的な五色沼。「魔女の瞳」とも呼ばれている火口湖は深い瑠璃色の水をたたえていました。

2年前にも鎌沼周回コースを歩いたのですが、そのときは時間的にも体力的にも余裕がなくて一切経山には登れなかったのが心残りだったんです。

それをこうやって最高の天候下でリベンジできて感無量です。

さて登ってくる前に蕎麦を食べてきましたが、この絶景をおかずにおにぎりでエネルギーを補給しました。

山に来て、肉体シバいて、景色眺めて、握り飯を食ってみな……飛ぶぞ☆

風景写真を撮るのが僕の登山の主たる目的なのですが、もはやハードなピクニックとして山頂でご飯を食べることも目的に加えてもいいかもしれませんね。だって、うめーもん(笑)。

雲に追われて鎌沼へ

一切経山から酸ガ平へ降りる頃には多くの登山客とすれ違うようになりました

一切経山の山頂からの景色はいつまでも眺めたくなるものでしたが、みるみるうちに雲が増えてきましたので先に進みます。

次は鎌沼のほとりをぐるりと歩き、高山植物を探してみましょう。

酸ガ平にはいくつもの沼があり、豊かな湿原の風景を楽しむことができます

鎌沼へ到着。次第に厚い雲が流れてくるようになりました。早く帰ろう

鎌沼までやってくると北側から厚い雲が次々に流れてくるのが見えました。晴れ予報だったのに……。

もしかしたら雨男の僕がいるから天気が下り坂なのかもしれません。

どのみち鎌沼の付近は大量の羽虫が湧いていて、のんびりと立ち止まってカメラを構えるような状況ではありませんでした。

コバイケイソウの若葉。鎌沼は群生地として有名だそうです

真っ白なモフモフが可愛らしいワタスゲ

まだヤマザクラが咲いていました

イワカガミとチングルマが岩の隙間で寄り添うように咲いていました

顔中の穴という穴に飛び込もうとする羽虫に苛まれながらも、数多くの可憐な植物たちを写真に収めることができました。

「いつか羽虫たちも愛せるようになるのかな?」そんなことを考えながら駐車場を目指して進んでいきます。

一切経山の山腹から勢いよく噴煙が上がっていました。さっきまであんなに晴れていたのに……

ついでに水林自然林へ

朝ドラ「エール」のオープニングで一気に知れ渡った映えスポットです

磐梯吾妻スカイラインを降りて東北自動車道で仙台へ戻る道中、水林自然林へ立ち寄りました。

ここでは林の中を清流が流れていく幻想的な風景の中を散策できます。

木漏れ日とせせらぎの音が心地よい空間でした。まぁ、例によって水場なので羽虫が多いんですけど

ギンリョウソウ。不気味にさえ感じられる真っ白な姿ですね

散策路の中で公園の職員さんとすれ違いました。

すると数日前にはクマが目撃されているし、ヘビがそこら中にいるから気をつけて欲しいと言われました。

これだけ水が豊かな森の中ですから、住んでいる動物もおおいことでしょう。

……ん?そこの落枝が動かなかった?

ヘビじゃん!

1.5mはありそうなシマヘビ(たぶん)。突然の出会いに人間もヘビもビックリ。向こうはダッシュして逃げていくし、僕はあたふたしてブレ写真になりました

水を流そうとスローシャッターにしていたので、思いっきりブレちゃってますが、おそらくシマヘビさんでした。

きっと向こうは温かい砂利の上でお昼寝していたら急に人間が歩いてきたんで寝ぼけ眼でダッシュしたんだと思います。ごめんね、驚かせちゃったみたいです。

福島市街地からかなり近い距離にあって、すぐ真横は公園として綺麗に整備されているのですが、こんなに豊かな自然があるなんて思ってもいませんでした。


今回は深夜の天体観測から早朝の雲海、快晴の魔女の瞳に加えて木漏れ日の水林自然林と福島の自然を大満喫できた週末となりました。

次はどこの山に遊びに行こうかなぁ。

それじゃあ、また。

撮 影:2024年6月 in 一切経山、鎌沼、水林自然林(福島県福島市)
カメラ:SONY α7R IV, Apple iPhone13
レンズ:SONY FE 20-70mm F4 G