大将がゆく

写真を撮ったり、イラストを描いたり……日本一周の旅をした主夫の日記帳

1台3役のSONY α7R IVを買っちゃった

また手が滑ってカメラをポチってしまいました。新しい仲間はSONY α7R IV(ILCE-7RM4)です。

購入に至ったワケと選定方針

いや、手が滑ったというか……最近、継続的な撮影のお仕事をいただきまして、複数台体制を整える必要が出てきちゃったんですね。

そもそもSDカードが1枚しか挿せないSONY α7C IIだと心許ない……ということで、以下のような要件で機材を選びました。

  • 過去5年以内に発売されたモデル
  • α7C IIと備品類を共有できること
    • NP-FZ100バッテリーを使用
    • USB-C端子での給電&充電
  • 次の装備を備えていること
    • デュアルカードスロット
    • 堅牢性と耐候性

今回は予算の都合からマップカメラにて状態のよい中古品を購入することにしています。

少しでも安心材料を増やしたいので、あまり年式の古いものを選ばないという理由からも過去5年以内のモデルで探しました。

α7R IVにした理由

上記の条件を満たしているのはもちろんですが、 α7R IVにした大きな理由は次のようなものでした。

現行モデルに通じる堅牢性・信頼性

端子まわりには段差が設けてあり、防滴性が向上しています。そのほかフタがプラプラしない方式になってます

SONY αシリーズは2019年からボディー構造が刷新されています。

シーリング箇所を増やしたり、ボタンやダイヤルの構造を見直すことで、耐久性や耐候性が向上していると謳われているのです。

この点において、今となっては廉価になりつつあるα7 IIIやα7R IIIなどは候補から落ちています。

ボディー本体の造りを気にしているのは、過去に所有していた2018年発売のα7 IIIが華奢で取り扱いに気を配っていたため、持ち出しをためらったり、思い切った撮影ができなかった記憶があるからです。

1台2役のクロップ耐性

20-70mmのレンズを使っていますが、APS-Cクロップを使えば望遠端は105mmまでカバーできることに

α7R IVはフルサイズ6100万画素のセンサーを搭載しており、APS-Cサイズにクロップしても2600万画素もあります。

ちなみにSONY αのAPS-Cモデルであるα6700は2600万画素です。画素数だけ比較すると同じなんです。

つまるところα7R IVはフルサイズセンサーのカメラにAPS-Cセンサーのカメラが内蔵されてるという強引な解釈も可能なわけです。

もう1役あります、超高画素機

6100万画素(Lサイズ)で撮影しましたが、葉を1枚1枚描き分ける緻密な解像に驚かされました / SONY α7R IV + SONY FE 20-70mm F4 G

ちなみに6100万画素のセンサーが出力するイメージサイズは9504 × 6336ピクセルです。

正直、こんな重たい画像ファイルは保管も現像も扱いに困ってしまいます。手ブレやノイズも目立つようになりますしね。

なので普段は画像サイズをM(2600万画素、6240 × 4160ピクセル)に設定して運用しています。これでも必要十分な解像感を得られていると感じています。

でも、ここぞの場面では画像サイズをLに戻して超高画素な写真を残すことができるんです。

絶景をガッツリと抑えたり、広く撮って後からトリミングしたりと活用シーンはおおいはずです。

1台3役、それがα7R IV

スチル撮影にはうれしいチルト式液晶を搭載しています

要はα7R IVは1台3役をこなせるカメラだということになりますね。めっちゃ優等生です。

  1. フルサイズ機(2600万画素)
  2. APS-C機(2600万画素)
  3. 高画素フルサイズ機(6100万画素)

こんな3台のデジイチを持ち歩いて、レンズを交換して……なんて非現実的ですし、運用時の手間や導入コストを考えたらコスパ最強な1台なのです。

お値打ち感

コイツは2024年の狙い目カメラかもしれません

2024年6月現在、α7R IVは現行モデルとして最新機種α7R Vと併売されています。

しかしα7R IVには前期型と後期型があり、じつは2021年のマイナーチェンジで型番ILCE-7RM4Aと末尾に「A」が付与されたものが継続販売機種となっています。

そしてILCE-7RM4とILCE-7RM4Aの違いは何かというと、背面液晶パネルだけだとされています。

ドット数が144万 → 236万と増えているのですが、センサーをはじめ撮影機能自体には何ら変更がありません。

その一方で前期モデル(ILCE-7RM4)は型落ち扱いになっているのか、状態のいい中古品が新品価格のだいたい半額で取引されているんですね。お値打ち感がありますね。

正直、お値打ち感ではα9 IIも凄まじい暴落ぶりで揺れましたが、高速連射よりも高画素によるマルチロールを期待してα7R IVにしています。

実機を使ってみて

なんとシャッターカウント数がわずか6930回の極上機をゲットできました

α7R IVのグリップはα7C IIと比べると深くて握りやすく、右手小指のあまりも気になりませんでした。またEVFも大きくて覗き込みやすいです。

このほか期待通りに全体的にシーリングがしっかりしている感覚が指先に伝わってくるので、多少の降雨下なら安心して構えられます。

5mm/hの本降りの雨の中でしたが、傘もささずに濡れながらガッツリと構えて撮れました / SONY α7R IV + SONY FE 20-70mm F4 G

ただし携行性についてはα7C IIに敵いません。やっぱり軍艦部が嵩張るし、ズッシリと重たいです。

なので旅行など身軽に出かけたいときにはα7C IIを持っていくのがいいでしょう。

一方、業務シーンではα7R IVをメイン機に据えて、予備機としてカバンにα7C IIを携えるようにしたいと思います。


昨年11月にキヤノンRFマウントからソニーEマウントに買い替えた際、望遠レンズを後回しにしてプールした予算を今回使ってしまったんです。

そういった理由からも増台するならクロップ機能でAPS-C機同等の解像度が得られる高画素機でないとダメだったんですよ。

どうしても望遠レンズが必要な場面が出てきてしまったら?……今のところサーキットに行かなければニーズが限定的なので、機材レンタルで済ませようかなと考えています。

どのみち気軽に引き下がれない投資額になっています。これからも頑張ってお仕事をしたいと思います。

それじゃあ、また。

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